魅力が伝わる!! 売れる化粧品パッケージデザインとは?

化粧品は中身の品質はもちろん、ボトルやパッケージなどのデザインも重要です。多くの商品が並ぶ中で、消費者の目に留まり、興味を持ってもらい、手に取ってもらうためには、魅力的なパッケージデザインが欠かせません。

この記事では、魅力が伝わる、売れる化粧品パッケージデザインとはどういうものか? さらには、制作する上のポイントについて解説します。

魅力が伝わる!! 売れる化粧品パッケージデザインのポイント

化粧品パッケージデザインを考える上で重要なポイントは

  • 誰に=ターゲット
  • 何を=商品の特徴・コンセプト
  • いくらで=価格帯
  • どのように=販売チャネル

伝えるかということ。
まずはこの4つを明確にした上で、具体的なパッケージデザインを考えるとブレることなく制作が進みやすくなります。

ターゲット

どのような人に購入してもらいたいのか、年齢・性別・ライフスタイル・価値観などを具体的に想定しターゲットを明確にしましょう。
明確にできたら、そのターゲットがどのようなデザインを好むのかをリサーチしておくことも大切です。

例えば、若い女性であれば、トレンドを取り入れたデザインや可愛らしいポップなデザインが好まれます。一方、中年女性向けの商品であれば、高級感のあるデザインや落ち着いたデザインが好まれる傾向があります。

商品の特徴・コンセプト

パッケージデザインでは、商品の特徴やコンセプト、ブランドのイメージを反映させることも考慮する必要があります。

例えば、自然由来の原料にこだわった商品であれば、植物や水など自然の素材を使ったデザインやグリーンカラーを取り入れることで、その特徴を伝えることができます。また、忙しい女性向けの時短コスメであれば、スピード感を想起させるスタイリッシュでシンプルなデザインがいいかもしれません。

価格帯

価格帯によって、当然デザインも異なります。

例えば、高価格帯の商品であれば、洗練されたシンプルで無駄のないデザインを貫くことで、その価値を伝えていることが多いです。
パッケージに高級感のある素材を使用したり、箔押しやエンボス加工などの加工を施したりすることで高級感を演出することもできます。

低価格帯の商品であれば、消費者の興味を引き、手に取ってもらえるようなカラフルでポップなデザインが一般的です。競合他社品よりインパクトのあるデザインを求めるという傾向もあるようです。

販売チャネル

化粧品のパッケージデザインは、販売チャネルによっても大きく左右されます。
「シンプルでスタイリッシュなデザインにしたけど、ドラッグストアに並べると全然目立たない」というような失敗がないように、特に考慮が必要なポイントです。

販売チャネルとは、商品が消費者に届くまでの流通経路のこと。主な販売チャネルと特徴は以下の通りです。

  • ドラッグストア
    比較的低価格帯の商品が多く、幅広い年齢層の顧客が来店し、日用品と一緒に購入することが多いです。
  • 百貨店
    ハイブランドをはじめ高価格帯商品が並びます。年齢層の高い顧客が多く、ギフト需要も多いです。
  • バラエティショップ
    トレンド性の高い低価格帯の商品が並びます。若い女性向けの商品が多く、インパクトのあるパッケージが目を引きます。
  • コンビニエンスストア
    小型で持ち運びやすい商品が並びます。衝動買いが多く、シンプルで分かりやすいパッケージが好まれます。
  • オンラインショップ
    ターゲットを絞り込んだ商品展開ができます。パッケージデザインだけでなく、Webサイト全体のデザインも重要です。

例えば、ドラッグストアで販売する商品であれば、用途がわかりやすく目を引くデザインが向いています。百貨店で販売する商品であれば、高級感のある洗練されたデザインにする必要があります。

販売チャネルに合わせたパッケージデザインを制作することで、商品の魅力を最大限に伝え、販売促進につなげることができます。

パッケージデザインの各要素を絞り込む

ターゲット、商品の特徴・コンセプト、価格帯、販売チャネルというポイントが明確になったら、デザインのイメージを絞り込んでいきましょう。
以下の7つの要素ごとに整理すると考えると決めやすいと思います。

形状

商品の中身に合わせた大きさや形、陳列時の印象、流通などさまざまな視点から形状を決定しましょう。
また、商品のコンセプトに合わせた形状を採用することで、ブランドの独自性をアピールすることもできます。形状が特徴的であれば消費者の記憶に残る期待も高まります。

素材・加工

素材にこだわることで、消費者に与える印象はがらりと変わります。
光沢のある素材を使えば、高級感やラグジュアリーというようなイメージを演出できますし、マット素材を使えば親しみやすさや親近感を与えることができます。

パッケージ素材は紙が主流ですが、プラスチック製のフィルムを利用するなどアイデア次第ではさまざまな素材を活用できます。商品のコンセプトに合わせた素材を選定しましょう。

また、素材に加工を施すことで表現の幅が広がるだけではなく、印刷面の保護や耐水性が向上するなどの利点があります。フィルム加工は光沢感がアップしますし、浮き出しエンボス加工は立体感を演出できます。

カラー

商品の特徴・コンセプト、ターゲットの好みを踏まえカラーを決定します。

商品やブランドの認知を図る上でもカラーは重要です。

印刷コストの面を考えると、基本的には色数を少なくシンプルに見せるのが一般的です。

ネーミング

商品名は、化粧品の最初の印象を形作る重要な要素です。ターゲットにブランドコンセプトを効果的に伝えるためには、その意味や想いを商品名に込めることが大切です。独自性と共感を呼ぶネーミングは、消費者の記憶に残りやすくなります。

販売価格

ターゲットとブランドコンセプトを基に、上代(販売価格)と下代(仕入価格)を決定します。一般的に、上代のおおよそ20%が下代の目安とされますが、販売チャネルや販促計画により、この目安値が変動することもあります。

仕入価格の基準を設定した後は、化粧品の成分、容器、資材(外装)の中で何を最も重視するか、優先順位を定めましょう。この優先順位は、化粧品OEMメーカーとの協議や、容器・資材の選定、成分の選択や配合量などの商品設計を進める際の大切な指針となります。

ブランド名・商品名・コピー

パッケージデザインに入れる必要不可欠な要素です。
同じブランドのシリーズ品であれば、ブランドのロゴマークはもちろん、商品名のフォント使いなどバランスを考えて決めましょう。

また、販売チャネルがドラッグストアなど店舗の場合、パッケージやPOPシールで広告することは有効です。広告コピーもパッケージデザインの要素として取り入れるられます。

グラフィック

グラフィックを加えることで、パッケージデザインの印象は大きく変わります。

草花のシルエットでナチュラル感を出したり、ドット柄で可愛らしささやみずみずしさを表現したり、ターゲットの気分が上がるグラフォックを考えましょう。

パッケージデザインの注意点

パッケージデザインの制作を進めていく上で、注意しておくべきポイントは3つ。

機能性

デザイン性を重視するばかりに、使い勝手の悪いパッケージになってしまってはどうしようもありません。

開けやすい、取り出しやすいものであることはもちろんですが、梱包や流通、陳列に支障がないこと、製品を保護すること、低コストであることも重要です。規格外の場合、予定外の流通コストが発生することもあります。ご注意ください。

表示事項

化粧品の表示は、容器やパウチなどに表示しますが、包装により容器等の表示が見えない場合、外装にも容器同様に表示をしなければなりません。
種類別名称、販売名、製造販売業者の氏名又は名称及び住所、全成分の名称、リサイクル表示など記載事項は、医薬品医療機器等法に定められた表示事項(法定表示)にしたがって記載します。

文字サイズにも規定がありますので、表示事項だけでかなりのスペースが必要です。それを踏まえて、デザインを考えましょう。

コスト

パッケージデザインの理想を求めれば求めるほど、実際にかかるコストを見せられると現実に引き戻されます。

デザイン、素材、印刷、加工、成形などパッケージにかかるコスト、製造ロットや容器代、販促費用など事業計画全体を見据え、コストを調整してください。

おわりに

ターゲットや商品に関わる基本的なポイントを抑え、形状や素材などパッケージデザインの要素を絞り込むことができれば、売れるパッケージデザインにぐっと近づきます。
ご参考になれば幸いです。

東洋発酵には、化粧品OEM専門のデザイナーチームがあります。
化粧品への理解力が高く、パッケージデザインの知識や実績も豊富です。
「コストを抑えたデザインにしたい」「前にトラブルがあったから、今度は失敗したくない」「なるべく早く仕上げたい」など、これまで数多くの要望に応えてきました。

東洋発酵デザインサービスの特長や制作実績、制作の流れ、よくある質問は、こちらをご覧ください。

化粧品OEMはもちろん、パッケージデザインについても、お気軽に東洋発酵へお問い合わせください。

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