失敗しない化粧品の化粧箱(パッケージ)作りの基本! 形状や用紙の種類をわかりやすく解説 

化粧品を作る上で化粧箱(パッケージ)は、製品を保護するだけでなく、ブランドイメージや売上を左右する重要な要素です。 

初めて化粧品の化粧箱をつくる場合、どんな形がいいのか、どんな用紙を使えばいいのか、わからない人も多いかと思います。この記事では、化粧箱の形状や用紙の種類について知っておくべき基本的な情報をお伝えします。 

化粧箱とは?

化粧箱とは、商品を保護したり、包装したりするための箱です。主に紙製で、さまざまな形状、大きさ、材質のものがあります。

化粧箱には、商品の見た目を良くする、商品の情報を伝える、商品を保護するなどの役割があります。

化粧箱の形状の基本5種類

キャラメル式箱

上下に差し込み式のフタがある筒状の箱で、お菓子のキャラメルを入れる箱の形状からこのように呼ばれるようになりました。

シンプルな構造上、軽めの内容物に向いています。その分、組み立ては簡単です。 

ワンタッチ底箱

箱を起こすと自動的に底が形成されるため、底面を組み立てる必要がなく、業務用ラインでよく使われます。 底の強度も強く、生産数量の多い商材やサプリメント・ドリンク瓶用などの重めの内容物でも採用可能です。 

ただし、糊貼り加工箇所が増えるため、他の箱と比べて製造コストが高くなりやすいです。 

地獄底箱

キャラメル式箱よりも底面に強度を持たせた形状の箱です。底が抜けにくいように、底の四方を手で組み立てるタイプの箱ですので、組み立てが少し難しいですが、構造的に安価で仕上がります。 

業務用の箱や、ボトルのように商品を立てて入れる箱によく用いられます。 

スリーブ箱

筒状の箱と、フタの無い身箱を組み合わせたスライド式の紙箱です。 

スライド式は、内容物を保護しやすくなるということはもちろん、中身を引き出す時のワクワク感などを演出するという目的もあります。 ブランド品のような高級感のある商品によく使われます。 

N式箱

フタが差し込み式で、組み立て時や開けたときの形が美しい化粧箱です。開封性・梱包性にも優れ、製造コストも安価で見栄えも良く、食品、小物などによく使われます。 

ギフト箱・高級志向のサプリメントなどの内容物に最適です。 

化粧箱の用紙の基本4種類

白板紙(しろいたがみ)

一般的なパッケージ用紙です。種類も豊富で、私達がよく採用するコートボール系の板紙はコストも低く抑えられます。 誰しも一度は検討するコートボールは採用実績が多く、事故が少なく、コストも落ち着く優等生です。  

色板紙(いろいたがみ)

白板紙に色を付けた板紙です。薄茶色でナチュラル感のあるクラフトボールなどはその一例です。  

 ナチュラルコスメや親しみやすい印象を与えたい場合に向いています。 

ファンシーペーパー

紙の素材感や風合いが生かされたものが多く雰囲気が良いです。非木材のバガス紙など、環境にも配慮された紙もあります。質感がよく、紙の風合いを出したい時に使われます。

また箔押しやエンボスなどの加工との相性が良いため、高品質な製品のパッケージに採用されることも多い紙です。  

メタル紙・パール紙

鏡のようにピカピカの銀の紙や、パールのような光沢感が美しい紙です。特徴的なデザインのパッケージに採用されます。  

全体的に光沢を出したい、高級感を出したい時に活躍します。高価ですが、メタル紙が得意な印刷会社を選ぶことで、価格を多少抑えることができるかもしれません。

まとめ

●化粧箱の形状 
キャラメル式箱・ワンタッチ底箱・地獄底箱・スリーブ箱・ N式箱など 

●化粧箱の用紙 
白板紙・色板紙・ファンシーペーパー・メタル紙・パール紙など 

商品の大きさや重さ、作業効率、コスト、そして消費者に与えたいブランドのイメージなど、さまざまな要素を加味しながら、化粧箱の形状や用紙を選択する必要があります。 

優先順位をしっかり決めて、その商品にとって最適な化粧箱を選んでください。 

東洋発酵では、デザイナーが複数名在籍しています。パッケージやWebデザインを手掛けています。

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